代表の鈴木久美子と看板犬ジュニア

私は、平成19年より14年間、高齢者の相談窓口である地域包括支援センターに勤務し、天竜区の佐久間・水窪・龍山・春野・天竜と隅々まで足を運び、地域の様々な方々や高齢者の方々とお話しする機会を持ち、困りごとや生活のしづらさなどを見たり聞いたりしてきました。

人が生活をするうえでとても大事だと思うのが、その人らしさだと思います。

天竜区にお住いの方々は、山や川に囲まれ、どれも自然豊かな場所で長年生活をされてきています。先祖代々受け継がれた土地や山々などを大事にされています。だからこそ、この土地「天竜」で、最後まで住み続けたいと思う方々の声は多く聞かれます。

しかし、高齢になり足腰が悪くなり、買い物や病院へ行くバスも無くなり、生活のしづらさを感じています。公的な介護サービスを利用するにも町中とは違い、「ここまで人が来てくれるかね?」と問われます

「てんまるっと」の名前の由来は、一つの点(人)から様々な人がつながり、点が線になり、みんなが丸く輪になっていく姿を表現しています。ひとりの人(高齢者)の出会いから、ご家族、地域の人、手助ける人がみんなが暖かい「和」になるようになることを言う意味もあります。

介護保険の枠だけでは支えることもできなくなっている現在です。家族だけではできないことなども増えており、まるごとを支えなければいけない時代にもなっています。(高齢者になり、認知症となるとご家族がどうしていいかわからないなど、家族を支援することも必要になっています。そんな架け橋になれることも考えたいと思います。)

もう一つ大事なこととして、生きていくことの大事な要因として、食事があります。

食事を食べなくなると、一気に体力がなくなり、意欲も無くなる現状を多く見てきました。多くのお宅の冷蔵庫を開けてみると、漬物や佃煮、畑で作っている野菜はありますが、タンパク質となる食材がありません。 

しっかりと食べないと動かなくなり、動けなくなってしまいます。

食事をしっかりと食べていただけることで、元気になることを実感しています。買い物に行けない、食事作りができないなど考え、惣菜を作り持参した所、大変喜んでいただけました。

もう一つは、手助けする人材です。天竜区の高齢化率は高く、山間地では65%と人口の2/3人が高齢者です。

高齢者でも手助けでき、いきいきと働ける場を提供することもひとつの役割だと考えています。(自分も高齢者の仲間入りですから)誰もが手助けできることはあります。お互い様という言葉もあります。

そんな仕組みを取り入れています。あなたもこのてんまるっとの輪に入って、一緒に天竜区にお住いの人に手を差し伸べてみませんか?